インテリア: 2008年1月アーカイブ

北欧風とアジア風のインテリア

部屋のインテリアに凝る場合、何か特定のテーマを持たせることから始まります。テーマのインテリアはたとえキレイであっても、それ以上ではありません。あらゆるインテリアの基本書やガイドブックを見てもインテリアにおける基本中の基本は、まずどんな部屋にしたいのかをしっかりと決めることから始まると書かれています。
そんなテーマを「○○風」と表現するとしますと、その中で現在人気なのは「北欧風」「アジア風」、そして「和風」です。和風インテリアについては別の項でお話しますので、ここでは北欧風とアジア風についてお話したいと思います。
まずはインテリアの本場、北欧から。北欧というのはヨーロッパ北部の国々、スウェーデンやノルウェー、フィンランドなどのことを言います。当然ですがどの国も非常に寒い国です。そこにインテリアの知恵がたくさん生まれる下地があります。
最近雑貨店やインテリアショップなどで「ファブリック」という言葉を目にしたことはありませんでしょうか。デザインの優れた生活雑貨などのことを言うのですが、これらは北欧がそのルーツとなっています。明るい色使いは寒さの厳しい冬を少しでも明るく暖かみを持って過ごせるようにした工夫ですし、その他にも北欧にはインテリアを大切にする風習があります。ファブリックだけでなくデザイン家具や小物のメーカーが今でも北欧にたくさんあることを考えても、その文化の深さを感じます。
北欧風に次いで、インテリアのテーマとして現在人気が高いのがアジア風インテリアです。アジア風と一言に行ってもアジアは非常に広いです。北欧と違ってアジアはアジアでもどのアジアかによって全くテーマが変わってきます。ここで言うアジアとはベトナムやタイ、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアをイメージして下さい。その中でも特にベトナムやインドネシア・バリ島の家具は日本でも人気が高いことで知られています。木や竹、葦などを使った素朴なテイストが癒しの空間を作り出すのに適しており、最近ではアジアン家具が並ぶインテリアでベトナム・コーヒーなどを楽しめるアジアンカフェもたくさん見られるようになりました。北欧の家具に比べるとアジアン家具は物価の違いもあって格安で手に入ることが多く、お金をかけずに癒しのインテリアを作りたいと思っている人にとってはうってつけとなっています。
筆者自身はどちらのインテリアも好きですが、カフェを楽しむなら北欧のファブリック、生活するならアジアンインテリアがいいなと思いました。

和風インテリア

今回は和風インテリアについて書きていきたいと思います。

一時期は海外から輸入される斬新で奇抜なデザインのインテリアが注目され、日本古来のインテリアが押され気味の時代がありました。ところが最近では和風インテリアも見直され出しているようです。

確かに海外のスタイルに比べ色彩も限られていたりするので、パッと目を引く要素は少ないかもしれません。それが老年の方だけでなく若い世代にも求められるのは何故でしょうか。

昔ながらのインテリアだけでなく、洋風インテリアと融合した新しいタイプの和風インテリアも大きな役割を果たしたと思います。障子ではなく和風カーテン、畳ではなく和風ラグなど目新しい物なのに懐かしい気持ちが生まれる商品が、数多く作られてきました。
本の気候は通年を通して暖かく湿度の高い地域です。その為海外のように防寒対策から始まる家造りではなく、いかに風を通し湿気を逃がせる家かを考えられてきました。
日本家屋によく使われている引き戸は、蝶番を使った扉に比べて気密性がとても悪い物です。つまり風が良く抜ける物と言えます。
閉めていても風通しの良い物であれば、開け放てば簡単に湿気も追い出せた事でしょう。そして引き戸は開閉に使うスペースが少ないので、狭い日本にとってはとても合理的な物だったと思われます。簡単に開閉が固定できるのも良い点です。普段は少人数で生活している家でも、大勢の来客があった時には人数によって襖を取り払う事で対応も可能でした。
障子のルーツは間仕切りとして使われていた屏風や衝立だという説があります。これを考えると元々日本人には部屋を確立するという気持ちが少なかったのかもしれません。また障子には閉めていても外の明かりを室内に取り入れられるという利点があります。そして日本の代表的なカーペットといえば畳です。
こちらも通常のカーペットに比べダニの繁殖が少なく湿気も溜めないので、日本の気候に合ったインテリアといえます。
西洋インテリアの普及によってカーペットが使われるようになってから、ダニなどハウスダストによるアレルギーの拡大が懸念されてきました。

住宅も西洋化した事で気密性が高まったのも大きなきっかけとなったのです。ただ、一概に西洋インテリアが良くないという事ではなく、昔からの和風インテリアには火災にとても弱いという事もありますので、洋風・和風ともに良い点を引き出してあげる事が重要ではないかと思います。

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