2007年11月アーカイブ

ワンルームマンションのインテリア

最近では学生や若い人の一人暮らしをするための住宅事情がずいぶん良くなりました。かつて学生の一人暮らしと言えばナントカ荘という名前が付きそうな安いボロアパートが当たり前でしたが、今では一人暮らしと言えばワンルームマンション。このワンルームマンションで自分なりのインテリアを楽しむ人が増えています。
一人暮らしとはその名の通り住人は自分しかいないわけですから、インテリアに何らかのテーマを簡単に持たせることが出来ます。何せインテリアの方針に反対する人はいないのですから。
またワンルームマンションというのは四角形の空間に全てのものが揃っているので、何にも工夫をせずに住んでいるとまさにウサギ小屋に押し込められているような錯覚に陥ります。筆者もワンルームマンションで一人暮らしをした経験がありますが、一人だと家に居てもヒマですから、時間があれば外に出ていた記憶があります。もう少し部屋が楽しければ家に居たかも知れませんが。
自分だけの居住空間を自分色に染めたいと考えるのは当たり前のことです。最近流行のアジア家具やアジア雑貨をうまく配置して、東南アジアのカフェのような雰囲気を作り出すのも良いでしょう。インテリアとは部屋の演出ですから、効果的な演出は住む人の気分を楽しくさせてくれます。
ハワイが大好きな人が、自分の住むワンルームマンションの部屋をハワイ一色にしていたのを見たことがあります。壁にはハワイの写真やハワイのアーティストによる絵画などが飾られ、涼しげなハワイの小物がさらにハワイアン・テイストを演出します。まるでハワイ雑貨のお店かと思うような部屋でしたが、長く居ても決して嫌にならないセンスの良い部屋だったのを覚えています。中でも椰子の実から芽が出て小さな椰子の木になっている観葉植物が秀逸でした。
この例の場合、その部屋を訪れた筆者は何も聞かなくても「この人はハワイが好きなんだな」ということが分かります。つまりインテリアが住む人の趣向を主張しているということです。これはワンルームマンションでインテリアを楽しんでいる好例だと思います。
ワンルームマンションはスペースが狭いので、インテリアの方向性は、とかく収納の機能性や少しでも部屋を広くしようするものが多いのは事実です。そのためのインテリアグッズもたくさん良いものが売られています。このハワイの例はそういった方向性とは逆にある贅沢なインテリアだと思いますが、それもワンルーム・インテリアの楽しみのと言えるでしょう。

「インテリア」とは

インテリアとは内装のことです。建物の内部を装飾するという意味です。反対に建物の外観を装飾することはエクステリアと言います。エクステリアはそれほど一般的に知られている言葉ではありませんが、インテリアは非常に一般的です。インテリアを取り扱った雑誌はたくさん書店に並んでいますし、「インテリアの○○」という名前のお店はたくさんあります。それだけインテリアに対する関心が高いということですね。
女性は特にインテリアに関心が高いと言われています。自然界でも動物のメスは巣を守る習性があるので、人間の場合も女性のほうが住んでいる家に対しての関心が高いというのは生物学的なお話です。インテリア関連の雑誌や本を見ても、明らかに女性をターゲットにしているようものが多く、インテリアは女性向けのマーケットと言って良いでしょう。
インテリアというと大掛かりな部屋のリフォームのようなものを想像されるかも知れませんが、内装に何らかの工夫や自分なりの主張があればそれは立派なインテリアです。例えば、女性は家の模様替えが好きですよね。ちょっと時間があると気分転換のために模様替えをしてみたりするのは珍しいことではありません。家の中にあるものが特に増減しているわけではありませんが、配置を変えるだけでずいぶん気分は変わるものです。そういう意味ではお部屋の模様替えも立派なインテリアです。
自宅の場合は毎日自分が目にする空間ですから、インテリアはとても重要です。雑然とした風景を毎日眺めていては殺伐とした気分になるものですが、太陽の光がさんさんと差し込む明るく片付いた部屋なら気分も爽快になります。このようにインテリアは人間の心理状態にも深く影響を及ぼします。単に居住空間があればそれで良い、というものではないことが分かります。
インテリアの方向性としては見た目が美しいことも当然大切です。毎日目にする風景は汚いよりキレイなほうがいいに決まっています。ですが見た目ばかりにこだわっていて機能性を損ねてしまうと生活するのに不便です。美しさや機能性が両立されてこそ初めて優れたインテリアと言うことが出来ます。
またインテリアはファッションと同じで、自分を主張するツールでもあります。自分なりに主張したテーマがあるのなら、それをインテリアで表現すると自分にとって家がとても快適な空間になります。毎日の生活に追われるよりは、毎日の生活を楽しみたいものです。

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